
こんにちは、す~す~です。
今回は、戯曲の読み方について自分なりに解説をしてみようという話です。
このサイトでもオリジナルの脚本を公開しているので、馴染みのない方にも楽しんでいただきたいなと思った次第です。
普段、戯曲等々に触れている方には当然の事ばかりだと思うので、あまり期待しないでください…
また、今回紹介するのは舞台演劇に使われるものなので、映画等の脚本には応用できない部分もあることをご理解ください。
目次
「脚本」と「戯曲」の違い
イントロで「戯曲」という言葉に引っ掛かった方がいるかと思います。
似たような言葉に「脚本」や「台本」がありますが、これらは実際に上演される際に使用されるものを指す言葉として使われます。
「戯曲」は上演されるかどうかに関わらず、作品として発表されているものに使われます。シェイクスピアの戯曲をイメージすると分かりやすいと思います。
今回は読み物としてのものを紹介するので、「戯曲」という言葉を使います。
ちなみに、このサイトで現在公開されているものは過去に上演した脚本そのままなので戯曲とは言い難いですね…
そのうち戯曲に仕立たいという願望はありますがいつになることやら。
戯曲の構成
戯曲の構成をざっくりまとめてみると以下のようになります。
①タイトル
②作者
③登場人物
④本文
下の画像を見てください。

ここからは、僕が書いた『ガラクタの街』を例に解説します。
戯曲とは言い難いのですが、ほとんど形式は変わらないので大丈夫です。
大丈夫です(多分)。
①タイトル
戯曲のタイトルが一番初めに来ます。
②作者
戯曲の作者の名前です。
一番下まで字下げされていることがほとんど。
③登場人物
その劇に登場する人物の一覧。
戯曲はお芝居の設計図なので、ネタバレガン無視。全員書かれます。
名前だけの場合も、性別や軽い説明が入っている場合もあります。
本文の読み方
いよいよメインコンテンツ、本文について解説します。
まずは、本文の構成から。
再び『ガラクタの街』より。

④場面
ストーリーの区切りや場面の切り替わりごとに初めから番号をつけて「~場」と呼んだりします。
実際に上演する時の基準となる大事な要素にもなります。
数字ではなく、場所や日時で区切られることもあります。
⑤ト書き(トガキ)
場所や人物の行動など、台詞以外の要素を表します。
3文字ほど字下げされていることが多いです。
⑥台詞(セリフ)
登場人物が話す言葉です。
心内表現も含め、観客に聞こえる言葉全てが台詞として書かれます。
はじめに話者となる人物、次に話す内容が書かれます。
話す内容は「」(カギカッコ)でくくられていたり、いなかったりと著者の裁量だったりします。
まとめ
いかがだったでしょう?
堅苦しい文体で疲れましたね笑
今回紹介したのは、あくまでも僕が書いたり読んだりしたものから得た経験則なので、全く違う形式の戯曲もあるかもしれません。少なくともこのサイトの脚本はこれに則っていますし、他の戯曲・脚本も大体は読めるはずです。
小説に比べて読みにくいかもしれないですが、脚本を読みながら色々想像してみるのも面白いですよ!
有名な作品なら結構手に入りやすいですし、脚本を販売している舞台もあったりするので観た後で読み返してみるのもおススメです!
ここ違うんじゃない?こうしてほしい等のご指摘ありましたらお教えください。
以上、す~す~でした!